過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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761:tell you that I love ...(8-6)[saga]
2012/11/24(土) 07:22:06.79 ID:f93sGyvD0
-side 巴-

霞ちゃんの着替えも終わり、お茶を入れて霞ちゃんの前に置いた

「いいんですか、クラスにいなくて?」
「・・・・・いいのよ。それよりごめんなさいね、生徒会の方もあるのに」

一瞬の沈黙
なんとなくは聞いていたけれど、やっぱり3年2組の空気は良くはないのだろう

「いえ、生徒会の方は午前中の当番で済ましてきたから大丈夫ですよ」

あらかじめ着替えの手伝いはお願いされていたし、仮に決勝まで来た場合は私は副将だったのでもともと午後はあけていた

今頃はその副将戦が行われてる頃だろう
仮に私たちのクラスが勝ち上がったとしても、あの宮永照と当たってまともにやりあえるとは思えなかった

昨日の副将戦。初美ちゃんと、姫様のクラスの愛宕さん、そして消えるという1年生
仮にその1年の代わりに私が入っていても、結果はさして変わっていなかっただろう

そう考えると、姫様のクラスが残れたのもギリギリのところだった

マナーモードにしておいた携帯が震える
春からのメール
部室には流石にモニターがないので、試合の経過は誰かに伝えてもらうしかなかった

『南2局、宮永照が緑一色和了』

点数経過は書かれていないものの、少なくともそれが異常なことだけは分かった
先ほど、南1局の親が流れたというメールが来たばかりだったから

霞ちゃんにもメールの内容を伝えると、小さく首をかしげた

「連続和了以外にも何か奥の手があるのかしらね?」
「かも、しれませんね・・・・」

この文面だけでは、それが何なのかまでは分からないけれど

「奥の手、か・・・」

その呟きは暗かった
あまり乗り気ではないのだろうか

「姫様をお連れしたのですよー」
「お待たせしました」

扉が開き、初美ちゃんと姫様が部室に入ってきた

「ごめんなさいね、小蒔ちゃん。わざわざ呼んじゃって」
「いえ、大丈夫ですよ」

霞ちゃんが浮かべた微笑みは、今さっき暗い呟きを発していたとは思えない
まったく、姫様の前ではしゃんとするんだから・・・

「それでお話というのは、恐ろしいもののことですか?」
「ええ、そうよ」

霞ちゃんが座る円卓の正面に姫様が座る
その間に初美ちゃんも座り、私はお茶を用意するために窓際の給湯スペースに向かう
スペースと言っても、机の上に小さな棚があって湯呑やお茶葉、ポットなどが置いてあるだけだけど

手早く用意すると、姫様と初美ちゃんの分を汲んで円卓に戻った

「どうぞ」
「ありごとうございます」
「ありがとうなのですよー」

ふーふーと冷ましながら、一口お茶を飲む姫様

「美味しいです、ありがとうございます」
「いえいえ」

そうして私も初美ちゃんの正面、霞ちゃんが左、姫様が右になる位置に座った


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