過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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763:tell you that I love ...(8-6)[saga]
2012/11/24(土) 07:31:32.70 ID:f93sGyvD0
-side 玄-

副将戦も後半の南入してくらいになって、小蒔ちゃんも教室に戻ってきた

「ごめんなさい、ちゃんと応援できなくて」
「ええよ、部活の先輩に呼ばれとったんよね?」

憩ちゃんが微笑む
くるくると水性ペンを回していたが、もうその出番はなさそうだった

宣言通りの倍満直撃もあったし、それに最終的には3着になっちゃったけど、トップとの差は1500点しかない
衣ちゃんなら全然問題ない

それでも小蒔ちゃんは、副将戦の結果を見ると中堅戦が終わって帰ってきたときと同じように頭を下げた

「ごめんなさい、私が後半あんなに振り込んだりしなかったらもうちょっと点差もあったのに」
「心配するな小蒔。むしろ最高の場面で衣に回ってくることに感謝しているくらいだ」

腕組みをする衣ちゃんはニヤリと笑う

「それとも、点差がないと衣が勝てないとでも思っているのか?」
「そ、そんなことないです!」

ぶんぶんと大きく首を振る小蒔ちゃん

「衣ちゃんなら、どんなに離れてても逆転してくれます」
「そうだろう。それにようやく宴に参加できるのに、勝っている状態でバトンをもらっても興が醒める」

今日まで、衣ちゃんが打つ場面は無かった

初日、2日目は楽勝ペースだった
憩ちゃんが荒稼ぎして、私もつないで、小蒔ちゃんに回る頃にはどこか飛びそうになってて、それを小蒔ちゃんが確実に飛ばしてきた

でも3日目は違った
流石に準決勝までくるとレベルが違う・・・
中堅までは1位のままで来たけれど、副将戦で全部ひっくり返された

やっぱり宮永さんを止めるのは容易ではない

けど今日は、それなりに止められた方なんじゃないだろうか

――うらやましいな

今日の漫ちゃんを見てて、そう思った

冬の個人戦を思い出す
私は最後の最後になるまで何もできなかった
煌ちゃんが必死に鳴いて、それを怜さんがフォローしているのを、ただ私は見ているだけだった

ようやくドラを切る決心ができたけど、今でもドラを切ることはほとんどない

でも、今日の漫ちゃんにはドラがどんどん集まってきてたし、それはドラを切っても変わらなかった
あのくらい積極的に動けるようになれれば、私はもう少し強くなれるんだろうか

それに今日の次鋒戦で、ドラを切ってないのに他の人にドラをツモられた・・・
あんなことは初めてだった

ドラを大切にってお母さんに言われて、ずっとそうしてきたけれど・・・
ドラを大切にするだけじゃなくて、その先にもっと重要なことがあるんじゃないかって

具体的にどうしたらいいかなんて分からないけれど、何か試してみなくちゃ
今よりもっと、強くなるために


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