過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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875:tell you that I love ...(8-6) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2012/12/30(日) 22:51:31.98 ID:YX7GGuO90
-side 小蒔-

覚醒する
いつもより少し体が重たい感覚

そう、霞ちゃんが裏九面を使ったのだろう

「あ、小蒔ちゃん、起きたんだね・・・」

玄ちゃんが少し暗い表情で、私を見つめた
ひざ掛けが私にかかっているのに気づく、これは確か玄ちゃんが使っていたはず・・

「すいません、少し眠っていたみたいで。あと、これ」

ひざ掛けを取って、畳む
渡そうとしたけど、玄ちゃんは首を振った

「いいよ、使ってて」

玄ちゃんは小さく首を振って、モニターを見つめた

漫ちゃんも、憩ちゃんも、表情は暗い・・・

南4局2本場
衣ちゃんだけが10万点を切っている状況
そして霞ちゃんと、姉帯さんの手牌・・・

ああ、そうか
これで霞ちゃんが勝って終わり

どうやら、最強の裏九面が降りてしまったらしい

あの場では、ツモができない
どんなにいい待ちだったとしても、ツモ牌はギリギリまで回ってこない。山に和了牌しか残っていないという状況にならない限り
ロンしかできない、殴り合いの場

そして霞ちゃんには、相手の待ちが分かるから・・・


対局者はただ、霞ちゃんに振り込むしかない


霞ちゃんに全力を出せといったのは、私
でも、このクラスの雰囲気・・・

それは正しかったのだろうかと、心に霧がかかったようにもやもやとする

「霞ちゃん・・・」

それでも、全力を出さずにただ敗れる霞ちゃんを見ていたら、そのときはきっと今以上にもやもやとした気分を抱えていたのだと思う

最善なんてその場では何か分からない
ただ、その瞬間の決断に身を委ねられるかどうか・・・

衣ちゃんが戦っているのに不謹慎かもしれないけれど
今は、霞ちゃんが悔いなく戦ってくれるのを願うだけ


モニターの向こうでは、姉帯さんが牌を切るところだった




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