過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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895:tell you that I love ...(8-7) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/01/06(日) 22:09:04.74 ID:G3y4CGvI0
-side 衣-

煌に背中を押されて、対局室を後にする

――誰も衣ちゃんを責めたりしませんし、そんな人がいたら私が反論します。だから、胸を張って教室に戻ってください

煌自身は、まだ生徒会の仕事が残っているから教室には戻れない

だが、胸を張って帰れと言ってくれた以上、うつむいては帰れない
気分は重いけれど、それでも堂々と教室に帰ろうと気持ちをなんとか引き締める

それでも、教室に入ったらまずは謝罪からなんだろうと考える

そして教室につく
ひと呼吸して、中に入った

「みんな、すまな――」
「衣ちゃん、ごめんなさい!」

衣が言い切る前に、なぜか小蒔が頭を下げていた

「・・・どうして小蒔が謝るんだ?」

事態が理解できず、立ち尽くしてしまう

「霞ちゃんに全力を出してって言ったのは私です。全力以上を出してと言ったのも私です。クラスのことを考えるならそんなこと言わない方がいいのは分かってます」

頭を下げたまま、小蒔が叫ぶように懺悔を続ける

「衣ちゃんが戦いにくくなってしまったのは私のせいなんです。だから、本当にごめんなさい」

そして静寂が訪れて
衣はどうしていいのか分からなくなってしまった

助け舟を出してくれたのは、憩

「衣ちゃんが困ってるから、頭上げてえな、小蒔ちゃん」
「でもっ」
「ええから、とりあえず目と目を見て話そか」

そう言われて、小蒔は顔を上げた
その顔はすでに涙でぐちゃぐちゃだった

「負けたのは衣だ。小蒔のせいじゃない」
「でも私のせいなんです!」
「あの場の全員が強かった、それだけのことで小蒔のせいじゃない」
「でも、それでも私のせいなんです!」

ここで小蒔のせいだと言えば小蒔は満足するのだろう
でも、それでは衣の気が済まない


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