過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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961:tell you that I love ...(8-7) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/02/18(月) 00:10:50.03 ID:bP+/SzDL0
-side 照-

あれから怜からメールがあって部屋に戻ると、竜華と玄ちゃんがいて
竜華は事情を知っているから、うまく玄ちゃんのことをなだめてくれた

私と宥は、お互いに好きで付き合ってるんだよって言って
玄ちゃんはショックだったようだけど、とりあえず誤解はとけたようだった


家に帰ってきて、簡単なご飯を作って食べて
洗濯物を片付けてお風呂を沸かして

お風呂に入って髪を乾かし終わったくらいに、咲が帰ってきた

玄ちゃんみたいに変な誤解される前に、言っておかないといけないよね。私と、宥とのこと

咲が部屋に戻って部屋着に着替え終わった

「咲、ちょっといい?」
「いいよ。そういえば言ってなかったね、優勝おめでとう」
「ああ、ありがとう」

そう言って、リビングの椅子に座る。咲も正面に座った

「今日、宥と麻雀を打ってみてどうだった?」
「お姉ちゃんのクラスの人だよね。敵なのに私のこと励ましてくれて・・・びっくりしちゃった」

咲は意味ありげに微笑んだ

「だから、お姉ちゃんにお似合いの人だと思うよ?」
「え?」
「もう情報流れてるよ?」

詳しく聞くと、玄ちゃんから新子さんにメールで連絡が入り、一緒に打ち上げに参加していた咲の耳にも入った、ということらしい

「話があるって、このことでしょ?」
「まあね。玄ちゃんがパニックになっちゃうくらいだから、咲にはちゃんと話をしようと思ったんだけどね」
「うん、でも私は大丈夫だよ」

にっこりと微笑む咲
でも、その意味合いがなんとなく変わった

「むしろ、相談に乗ってほしいくらいで」
「相談?」
「お姉ちゃんが今日一緒に打った、憧ちゃん。一緒に打ってみてどうだった?」

逆に同じような質問を返されてしまった
新子さんか・・・

「芯のしっかりした子だよね。私に対しても一歩も引かないで自分の麻雀を貫いてきた。なかなかできないことだと思う」
「そうだよね。私なんかと違って、ちゃんと周りに気が使えて。私が自分勝手に±0にしても、それでもいいって言ってくれて」

±0か・・・

鏡越しに見えた、咲の力

嶺上牌だけじゃなくて、±0にするために必要な牌は全部見えた
だからあのとき、竜華が9ソウを持っていて、8ソウをカンすれば切ることも予想がついていた
そしてきっと、直撃相手が9ソウを持っていたのも、偶然じゃない気がしている・・・

「だからな・・・・。私、今日の打ち上げで、憧ちゃんのことほとんど直視できなくて・・・」

うつむく咲は少し震えていた

「この気持ちって何なんだろう、なんでこんなに憧ちゃんのこと見たいのに不安になるんだろうって思ったんだけど・・・」
「うん・・・」
「お姉ちゃんと宥さんが付き合うって聞いて、分かったんだ・・・。私、憧ちゃんのこと好きになっちゃったんだって」
「そうなんだね・・」

咲も、今回の対抗戦で成長できたんだろう
見えるが故に、周りに気を使って勝たないようにしていた

私はそれを責めてしまったけれど、咲を理解してくれる人がいてくれるなら、こんなに喜ばしいことはない

「それで、相談って?」
「・・・うん。その、こんな気持ち、普通は変なんだよ?」
「変?」
「だって、女の子同士なんだよ。お姉ちゃんは白糸台が女子高だから、女の子同士には抵抗なくなったのかもしれないけど」


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