過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
1- 20
15:1 ◆6VUvxtY276[saga]
2012/08/01(水) 21:33:02.97 ID:WI1DiE0Q0


***


 翌日、俺はいつもより早めに出社することにした。昨日の様子だと春香は朝一番で来ることはないと思うが、
それでもゆっくりしていて良いはずはない。一応スケジュールの確認をして、どこかで社長と律子と会議の場を
設けないといけないしな。千早も真も手がかからないから、こういう時はありがたい。

「ちょっと早く来すぎたかな?」

 時計を見るとまだ8時にもなっていない。音無さんより早かったかなと思ったが、事務所のカギは開いていた。
事務員の鑑のような人だな。

「おはようございまーす」

 俺は朝の挨拶をして、元気にドアを開ける。きっと中では音無さんがデスクに向き合って仕事をしている
だろう。俺も見習わないと……

「おいしいわ春香ちゃん!!この腕ならいつでもお嫁さんになれるわよ!!ぜひウチに来てご飯を作って頂戴!!」

「そんなあ〜、私なんてまだまだですって。それにお菓子作りはちょっと自信ありますけど、お要理の方は
 まだお母さんかお婆ちゃんが手伝ってくれないとダメで〜……」

 しかし俺が事務所の中で見たのは、春香が作ったクッキーを夢中で食べる事務員と、デレデレとしながら
それを勧める春香だった。うん、さっきの言葉は訂正しよう。やっぱりダメ人間だわこの人。

「あ、おはようございますプロデューサーさん!!プロデューサーさんもクッキーどうぞ。今日は新鮮な卵を
 使いましたから昨日より美味しいと思いますよ!!」

 俺に気付いた春香は元気に挨拶をした。いや、お前何でもう来てるんだよ。昨日俺の誘いを受けるかどうか
すごく悩んでなかったか?来るとしても昼過ぎか夕方になると思っていたのだが……




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
204Res/269.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice