過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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◆6VUvxtY276
[saga]
2012/08/02(木) 21:06:10.68 ID:5P+gS2El0
***
「『プロジェクト・フェアリー』計画によって業界が衰退する事くらい、この私が予見できないと思っていたか。
貴様ごときが思いつくことなど、私はとうの昔に想定していたわ」
「ならばどうしてあの時、わたくしの言う事を聞いて下さらなかったのですか……!!そのせいで、多くの
あいどるやその候補生達が業界を去ってしまったというのに……!!」
貴音が声を荒げずに、しかし激しく黒井社長を非難する。普段から大人しいのでよく分からないが、どうやら
相当怒っているようだ。
「改革に犠牲はつきものだ。あの時のアイドル業界は日高舞の再現に行き詰まり、事務所もアイドル達も諦めの
ムードが漂っていた。だから多少強引であっても、私はプロジェクト・フェアリーを進めて新たな流れを
起こす義務があったのだ」
黒井社長の言葉に、俺の隣にいた高木社長は頷いていた。律子も複雑な表情で話を聞いている。きっと当時も、
今のような閉塞感が漂っていたのだろう。それを打破する為に、黒井社長は貴音の意見を無視してアイドル革命
を引き起こしたそうだ。
「だが結果的に私の判断は正しかった。後に現在の業界の衰退につながったとしても、あの時の改革が業界を
甦らせたのはお前も理解しているだろう。むしろお前は業界の再生人として胸を張るべきなのに、どうして
自ら辞めてしまったのか、私には理解出来ないな」
黒井社長の言葉に、貴音は静かに睨み返すだけだった。響と美希は貴音の迫力に気圧されて、声をかけること
が出来ない。彼女達もこんな貴音を見たことがないのだろう。
「それで……、黒井殿はわたくしをどうするつもりだったのですか……?わたくしを日高舞に仕立て上げ、この
業界を再び力ある者のみが生き残る夢のない世界に作り変えるつもりだったのですか……!!」
しかし貴音の怒りに臆することなく、黒井社長は鼻で笑い飛ばした。
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