過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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◆6VUvxtY276
[saga]
2012/08/02(木) 21:08:34.97 ID:5P+gS2El0
「フンッ、弱肉強食は自然の摂理だ。しかしそんな分かりきった世界など、早々に衰退するのが目に見えている。
忘れたのか貴音?プロジェクト・フェアリーはそもそも日高舞に対抗するアイドルを作り出す為の計画だった
のだぞ?このプロジェクトの真の目的は『日高舞の無力化』だ。だから私はお前を日高舞に仕立て上げて、
徹底的に分析したのだ。そしてまだ計画は途中段階だ」
黒井社長の言葉に、貴音は目を見開いて驚いた。確かにどれだけ強力な兵器を開発しても、それが制御
出来なければ使用することなど出来ない。つまり黒井社長は、四条貴音という妖精を作り出したものの、妖精の
力を操る笛を完成させる前に逃げられたということか。そして妖精の力は暴走し、業界全体の衰退を招いた。
「完全な日高舞を作り出した次は、その日高舞をどうすれば制御・無力化することが出来るかという研究だ。
その為には一時的にボーカル・ダンス・ヴィジュアルの特性を分けた育成法を業界に広め、多くのサンプルを
集める必要があったのだ。そして得られたデータを元に、私は貴様と共にまた新たなアイドル革命を起こす
予定だった。だが貴様は私の話を聞かず、一方的に961プロから出て行ってしまった。だからプロジェクト・
フェアリーは宙ぶらりんのまま、現在の一点特化型アイドルが蔓延する時代となってしまったのだ」
「そんな……、むしろわたくしのせいで現在の業界の衰退が起こってしまったのですか……?」
驚愕の事実にショックを隠せない様子の貴音。業界人の間でもどよめきが起こっている。まさか黒井社長が
そこまで考えていたなどと誰も思わなかったのだろう。俺も驚いていた。
「ま、それは後付けの所もあるけどね。私達だってあれから色々考えたのよ。それで出た結論が、貴音の協力
を得て再び舞の研究を続ける事だったの。プロジェクト・フェアリーは私にはよく分からないけど、あんたも
今のままじゃずっと舞のモノマネしか出来ないお人形さんでしょう?だからもう一度961プロに戻って、
プロジェクトをきっちり終わらせなさい。それが業界の為にも、そしてあんたの為にもなるわよ」
黒井社長の隣から石川社長が付け加える。なるほど、そういうウラがあったのか。おそらくウチの高木社長も
一緒に考えたに違いない。ただ貴音に罪悪感を抱いているだけでなく、彼らは貴音がこのまま裏方として活動
するのを惜しいと感じたのだろう。響や美希に負けないくらい、貴音も魅力あふれるアイドルだ。四条貴音の
解放こそが、プロジェクト・フェアリーの真の目的かもしれない。
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