過去ログ - 春香「リボンを結んで」〜オーソドックスガールズストーリー〜
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185:1 ◆6VUvxtY276[saga]
2012/08/02(木) 21:19:28.94 ID:5P+gS2El0


「終わりました!!もう入って来ていいですよプロデューサーさん!!」

 春香の合図で、俺は控えテントに入った。そこには散乱した衣装やメイク道具を片付ける真と千早と、春閣下
にスタンバイした春香が立っていた。一曲目は『I Want』か。出しやすい所に衣装を準備しておいて良かったな。

「はい!やっぱり今回のイベントは春閣下で宣伝していたから、歌は歌わなくてもどこかでこの恰好をしようと
 思っていたんです。ムダにならなくて良かったです!」

 笑顔で答える春香の頭には、パンゴシに合わせた真っ赤なリボンがついていた。さっきのフロンターレリボン
は止めたのか。衣装に合わせる為には仕方ないが、ちょっと勿体ないな。

「プロデューサー、どこを見てるんですか?」

 ふと肩を叩かれると、真と千早が笑顔で腕を見せた。彼女達の腕にはさっきのリボンが結び付けられていた。
おお、本来のイメージカラーの主の元に戻ったんだな。やっぱりお前達が身に付ける方がしっくりくるな。

「プロデューサーさ〜ん、私も似合っていたでしょ〜?」

 じとっとした目で睨んでくる春香。ああ、もちろんだ。お前はカラーを問わずに、全てのリボンがよく
似合っているよ。はじめは真の思いつきだったが、もうそのリボンはすっかりお前のトレードマークだ。

「ふぅ〜、なかなか疲れたわ。でも今日のステージは悪くないわね。ファンの反応も上々よ」

 俺達が打ち合わせをしていると、竜宮小町がパフォーマンスを終えて戻ってきた。おうお疲れ。じゃあ次は
春香達の出番だな。少しだけだが休憩していてくれ。




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