過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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[saga]
2013/02/23(土) 20:41:54.94 ID:L/r+qrj2o
「何よ。いちゃ悪い?」
そういうことを言ったわけではないのだが、珍しい。
健康にことさら気を使う彼女の昼食は基本的に手製の弁当だ。
同じ弁当派ということで上条もたまにレシピを交換しているのだが、なぜかそのとき周囲の目が刺さることに最近になって気付いた。
「新商品の入荷日だったのよ、今日。ついでによく見る馬鹿の頭が見えたから」
そう言う吹寄のトレーの上には単品の野菜サラダとパンが数個。
袋に『DHAたっぷり!』だの『テオブロミン1000mg配合』だの
『第四学区能力開発機構推薦』だのと煽り文句の書かれた毒々しい色をしたものだ。
「なんかそっちの方がよっぽど健康に悪影響がありそうなんだけど」
「そんなはずがないわ。健康食品を食べて不健康になるなんて本末転倒じゃない。……何、凄い顔して」
「結局、過ぎたるは及ばざるが如しって言葉知ってる?」
半眼で問うフレンダも普段の食生活を鑑みれば他人のことを言えた義理ではないのだが、それを知る者は周囲にはいなかった。
「……フレンダってなんかさぁ」
上条が言う。
「ときどき日本人よりも日本人くさいよな」
「何それ」
「だってサバ味噌だし、今の過ぎたるは云々にしてもだし。日本語もペラペラだし」
「アンタさ、たとえばインドに留学して豚肉食べたいだのカレー以外も食べたいだの言う気なの?
結局、その土地の文化に馴染めなきゃ観光客以下よ」
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