過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/07(火) 22:54:56.33 ID:Wiz6b3VDo
「っと……」

目的地に着いた。
通路の脇にある扉の向こうは塔の外周部分にあたる小部屋だ。
足音が消えたおかげで歌声が小さいけれどはっきりと聞こえてくる。

「結局、幽霊探索はまた今度ね。今はお仕事お仕事」

こん、こん、と二度ノックしてしばらく待つ。

……が。

「返事がないわね。もしかして寝てるのかしら」

件の『禁書目録』とやらは護送が必要なほどの霊装だ。

まさか裸で置きっぱなしということもないだろう。
担当官がいるらしきことは先のシスターからの話で察している。
そうでなければ誰かが受け渡しに随伴しただろうし。

もう一度ノックをするがやはり返事がない。
私は手早く魔術防御やトラップがないことを確認して、周囲に目配せすると、ゆっくりと扉を引いた。

きぃぃ……と古めかしい蝶番が軋んだ音を立て開く。

「いない……わね」


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