過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/05(日) 15:32:10.86 ID:lWtW5yhzo
「それで、疲れてるところ悪いが……一仕事行ってきてくれないかい?」

「仕事って……どっちの?」

「まさかそれをいちいち聞く馬鹿がうちの教会にいるのか?」

それもそうだ。教会内の雑用なんかなら彼がわざわざそんな言葉を使ってくるはずもないし。

「ロンドン塔から霊装を一つと要人を一人、聖ジョージ大聖堂まで届けてくれ」

ため息をついて私はこめかみを押さえた。

「こんないたいけな美少女を寒空の下放り出すなんて。誘拐とか強姦とかされたらどうするの」

「強っ……!?」

ああ、いたいけなというと、この子の方がぴったりだ。
仮にも魔術師だというのにこの手の単語に耐性がなさすぎるのはどうかとも思うけれどできればこのまま無垢なままで居てほしい。

「君がそんな殊勝なタマか?
 明日の朝刊に謎の焼死体が発見されたとかって記事があったら真っ先に君の犯行を疑うがね」

「きっとまた切り裂きジャックよ。あの霊装一式、結局回収できてないままなんでしょ?」

「まあ心配するな。護衛がいるから」

そう言って神父が視線を向けた先には――黒い影のような少女が立っていた。


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