581: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/23(日) 16:45:02.28 ID:wnPxS+ic0
◆
記憶が点滅する。
これはいつの記憶だろう。
見覚えのない部屋で、見覚えのない女性二人と百目鬼と呼ばれた男性とともに百物語をしていた。
(カミソリがない。4人しかいない。これは略式か)
いつ得たのかわからない知識で勝手にそう判断する。
百目鬼と、ひまわりちゃんとーーー顔がぶれて見えない女性が順番に恐ろしい話をしていった。
(これじゃあ結界がもたない)
顔の判別できない女性が話し終わった瞬間、結界が切れた。
障子の裏から現れたアヤカシが俺に一気に襲い掛かる。
(・・・・・・)
百目鬼が、部屋に設置してあった弓を手に取り、構える。
矢は持っていない。
しかしこいつはこれでいいのだ。なぜなら。
スパン、と百目鬼の気で編まれた見えない矢がアヤカシに突き刺さり、俺は解放される。
百目鬼静のもったアヤカシを祓う力は、いつも通り絶好調だった。
◆
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