過去ログ - インデックス「フィアンマに、安価で恩返しするんだよ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/08/13(月) 02:41:31.14 ID:s2TxUNEAO
ジェットコースターとは違い、高さはあれどゆっくりじわじわと進んでいく観覧車は、風景を落ち着いてよく見られる。
高い位置から見下ろした人々や地上のアトラクションは、まるでフィギュアのよう。
二人だけの密室で、じっとしたまま、インデックスはフィアンマと同じく風景を眺めていた。
インデックスの方は、どうにもフィアンマを男性であると強く意識してしまって落ち着かないが。
夕方の風景は、赤く美しい。
インデックス「…夕陽が落ちていくの、綺麗だね」
フィアンマ「夕方、夜明け前。明るくなりかける、はたまた暗くなりかける、その直前が最も綺麗だと思う」
インデックス「完全に陽が昇りきっても、綺麗な空だよ?」
フィアンマ「あくまでも比較の話だよ。空自体は基本的に好きだ」
ワザとそう設計されたのだろうか、観覧車の中は狭い。
思えば、乗っているのはカップルばかりだったような。
インデックスの目と鼻の先に、フィアンマの顔がある。
彼が言葉を放つと、吐息がほんの少し頬にかかった。
インデックスはほんの少し顔を赤くしつつどうにか意識しないよう、風景や地上の様子に視線を集中させた。
フィアンマ「…お前に出逢えて良かった」
インデックス「…え?」
フィアンマ「…何一つ犠牲にせず、お前を救えた事は…俺様の誇りだ」
インデックス「…、」
何か、宝物を抱えた少年のような声で、フィアンマはそう言った。
フィアンマ「……禁書目録」
インデックス「な、っに、かな?」
聖職者にも関わらず、得体の知れない色気を帯びた低い声で呼びかけられ、インデックスはやや上擦った声音で返事をした。
色気といっても、わざとらしさはなく、気持ち悪さは皆無。
見目の良さと相俟って響きは良く、ましてデフォルトでドキドキとしているインデックスの鼓動を速めるには、充分過ぎる声だった。
フィアンマ「…キスをしようか」
インデックス「
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