過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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150:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/13(木) 01:43:25.71 ID:xoaMC/Wa0
>>149

「面白い話を聞いたよ。君は、工場で数学の話をしていたそうだな。
幾何の問題と見せて実は関数の問題。
つまり、思い込みの盲点を突く。その話を聞いた時、彼らの事を思い出したよ。
君が毎朝見るホームレス達だ」

湯川の話を聞きながら、想は再び顔を伏せている。

「彼らは時計の様に正確に生きている。あの時の君の言葉を、僕は取り違えていた様だ。
君が言いたかったのは、ホームレスの彼らでさえ、
時計の部品の様に何かの歯車になる役割を背負っている。違うか?」
「随分遠回しな言い方をするんですね、あなたらしくもない」

「もうおしまいだ、燈馬想」
「どうですかね、本当は最後まで証明出来ていないんじゃないですか?
はっきりと湯川さんの推理を言ったらどうですか?」
「君が、友人だからだ」
「僕に、友人は…」

言いかけた想の口から、ふっと笑みがこぼれた。

「おお、いたな。そろそろ時間やで」
「そうですね」

入って来たインストラクターの言葉を聞き、想がむっくりと立ち上がった。

「湯川さん」

想が、湯川にパラシュートを渡す。

今回はここまでです。続きは折を見て。


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