過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/14(金) 14:33:42.63 ID:tM2ZbihN0
それでは今回の投下、入ります。
>>150
× ×
「気分はいかがですか?」
「宙に浮いた様だ」
着地地点で湯川の言葉を聞き、想は珍しく、本当に珍しく体を反らせて快活な笑い声を上げた。
「それは、地に潜ってはいませんね。宙に浮く、その通りです」
「そら、ホンマに宙に浮いとったんやからなぁ」
一緒に飛んだ、想の旧知のインストラクターである諸川が想に続いた。
「しかし、見事なモンやであんた、未だに硬さの抜けんこいつよりずっと筋がいい。
額に飾っておきたいぐらいのファーストジャンプやったで」
「それはどうも。やはり、条件が揃えば宙に浮く。実に論理的だ」
「湯川さん」
諸川が離れた頃合に、笑い終えた想がすっと湯川に近づく。
「あの問題を解いても誰も幸せにはならないんです。
もう忘れて下さい」
湯川が振り返った時には、想は湯川と諸川の中間地点で湯川に背を向けていた。
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