過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
153:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/14(金) 14:36:15.69 ID:tM2ZbihN0
>>152

 ×     ×

「湯川」

帰路につこうと言う時、湯川に声を掛けたのは草薙だった。

「パラシュート、特に細工らしいものは見付からなかったよ」
「だろうな。犯人の特定が容易だ、条件が悪過ぎる。彼はそんな愚かな事はしない」
「だが、やろうと思えば出来た、だろう?」

「ああ、彼からの誘いを受けて、急遽スカイダイビングに就いて確認した。
初心者相手なら極めて高い確率で殺害する事が出来る。それでいて、開いてしまえば証拠が残らない。
そういう殺害方法が論理的に可能であるから君に頼んでおいた訳だ」

「お前が地上ですり替えておいたパラシュートからその仕掛けが見付かれば、
そのまま殺人未遂で引っ張る事が出来たんだがな」
「済まない、無駄足を踏ませた様だな」
「らしくないな、無駄な実験など存在しない、だろ」

そう言って、草薙は用紙の束を差し出す。

「調べた所、過去にそういう事件が実際に発生していた。
これが、当時の記録をまとめたものだ」
「…実に興味深い」

 ×     ×

「いらっしゃいませー」

朝、元気のいい挨拶を聞き、想はすたすたとカウンターに近づく。

「おはようございます」
「はい、お早うございます」

可奈は、一見営業スマイルでにっこり微笑み挨拶を返す。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice