過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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155:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/14(金) 14:41:27.09 ID:tM2ZbihN0
>>154

 ×     ×

無言で先に進む想を可奈が追う。
その内、想は鍵を取り出してホテルの客室に入った。
確かに、二人で話すためには合理的なやり方ではある。
無言で先に進んだ想は、部屋の真ん中に立っていた。
想に倣い、可奈も手近にコートを置く。

「燈馬君」

屍では無いが返事は無い。

「燈馬君、工藤さんに手紙、出したの?」

返事は無い。

「どうして黙ってるの?否定しないの?」

燈馬は、只斜め下に視線を落とし、黙って立っている。

「答えてっ!」

可奈の叫び声に、初めて反応した様に想は可奈を見た。
それは、静かな眼差しだった。

「お願い、燈馬君、答えて。
今まではそれで良かった。燈馬君が考えて結論出して。
でも、今回は。お願い、燈馬君が何考えてるのか教えて」

何かが壊れてしまいそうだった。だからなのか、泣き出しそうな声だった。
突如として、想がこんなに遠くなっている。
ついこないだ、事件の後ですらも、いや、共犯だからこそ、
あの頃と同じ、そんな感覚すら覚えていたのに。


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