過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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194:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/03(水) 04:36:54.98 ID:tzMxPPmP0
>>193

「自分の事を興味本位に調べ回ってもらっていい気分はしませんけどね」
「だからと言って、私の仕事として全く無駄と言う事でもなかった。
私もそこまで暇ではありません」
「そうですか。それで、何か分かったんですか?」

想の言葉を受け、向きを変えたナオミがすいっと想を交わして前進を続ける。

「あなたも、たまにはジョークを言うんですね」

ナオミの変化球に、想は少々怪訝な顔をしてみせる。

「あなたが最初に教えたレシピは、マサチューセッツの限られたコミュニティにおいて
謎のメキシカン日本料理として伝説になっていました」

ナオミの言葉に、想は口元を緩める。

「あなたが考えた、と言うのはかなり無理がある。
ああ言うジョークを発想するとしたらロキ、これも外れだった。
そもそも日本料理に応用力があるとも考え難い。だとすると一人しかいない。
それをあなたはレシピとして教えた、ちょっとしたジョークとして。
残酷な事をする」

最後の一言を発した時、ナオミの目は笑っていなかった。

「細部までよく調べている、人間関係に至るまで、と言う事ですか」

静かに笑い、想が続けた。

「後から本物のレシピを教えて作ってもらって堪能したと言う事も容易に想像が付く、
と言うより大凡調べもついている。
自分で言っていて暇人な話だと思いますが、調査に付随してついて来た情報なもので」
「ええ、その通りです。向こうでも割と手に入る材料でしたから」
「そして、土地によって違いがある」

そう言って、ナオミは柵に背中を預けて想を見た。


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