過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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23:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/12(日) 00:07:50.68 ID:J/BelBu70
>>10ギクッw

それでは引き続き今回の投下、入ります。

>>22

 ×     ×

なるほど美人だ。
夜のアパートの一室を訪れ、玄関を開けて現れた水原可奈を前に草薙は納得した。
三十路をいくつか越えた所だが、
かつては剣道に勤しんだという全身がしゃんとしていて根の明るさが伺える。
見た目は二十代でも通りそうだ。

「富樫慎二さん、ご存じですよね?」
「ええ」

草薙と内海が炬燵越しに可奈と向き合い、草薙が切り出した。

「殺された、んですよね。それで私の所に捜査で?」
「早い話がそうなんですけど、今日はあくまで確認と言う事で」

草薙としては話が早くて助かるのか厄介なのか、今の所判別しかねる。
そもそも水原可奈の父親からして捜査一課の刑事だったのだから、判断が難しい所だ。

「どこでその事を?」
「新聞で読みました」
「それで、その事に就いて水原さんは何か連絡などは?」
「いえ、随分前に離婚したし、関わり合いになりたくない人でしたので」

正確には八年前に結婚して五年前に離婚している。
当然、草薙達は可奈に関する基礎調査は行っている。
都内の短大を中退後、美里を出産して失踪に近い生活を送っている。
赤坂のクラブホステスとして勤務中に富樫慎次と知り合い結婚、離婚。
その後も富樫から逃れるために住所や店を移っているが、
最近になってようやく今の店のオープンに漕ぎ着けている。

「それで、妻だった私の所に捜査に来られたのですか?」
「関係者に一通り話を聞いて回っている所でして。
富樫さんに最後に会われたのはいつですか?」
「もう随分前になります。去年、いや一昨年かな、どうだったかな?」


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