過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/10/28(日) 01:06:32.50 ID:Vxo/hs3a0
>>240
姫子は電話を切りながら、何となく電話の向こうのBGMが
何かまずいものを見られた国会議員の放つ銃声の様に聞こえた様な気がしたのは
聞かなかった事にしておく。
電話をしまい、黙々と歩く。歩きながら姫子は考える。
真実を突き止める、真実を突き止めてどうする?
今は燈馬想の弁護人だ。真実に従い依頼人を説得する。それが王道だ。
だが、その説得に応じる相手か?江成姫子は何のために説得するのか?
多くの場合、真実は結局強い、虚偽はどこかで破綻する。
余計な事をしてもろくな事にならない。それも一つの答え。
だが、相手は燈馬想、あの燈馬想が自らの一生をチップに張って仕掛けた勝負、
「真実」がそれを突破するだけの力を持ち得るか?
それは、弁護人としてか、友人としてか、
弁護人は解任されればそれまで、そして、例え解任されたとしても、
一度弁護人として事件に関わった以上、そこで知った事は、
「ふっ」
足を止めた姫子の口元が綻ぶ。
「ふっ、は、ははっ、あははっ!
あははははははっ、あーっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」
上を向いて、大声で笑っていた。
「やってくれたわね、燈馬想!」
はっとして周囲に気を配りながらも、それでも聞こえない様に姫子は叫ぶ。
「それはつまり、私の事を少しは脅威と思ったからかしら?面白い」
実に面白い、あの男にそこまで見込まれたからには、逃げる訳にはいかない。
今や将軍の風格すら持つかつての騎士、
こちらは海賊船の女王、相手にとって不足はなし、海賊らしく突き進み、お宝を奪い取るのみ。
只、それでも、かつてない悲しい闘いになる。そこに違いは無い。
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