過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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266:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/05(月) 02:17:04.46 ID:P3XW5NWI0
では、今回の投下、入ります。

>>266

 ×     ×

「お待たせしました」
「いただきます」

給仕が一礼して下がり、可奈はトーストをバターで口にする。

「美味しい」
「シンプルだけどね、人も材料も厳選してるんだから。
それで、今日は?同業者って言えば同業者か。それが大事な朝っぱらから何もかも放り出して、
それで、未来の自分の姿でも見たくなった?」

やや機械的に食事をしていた可奈は、まだどこか生気の無い表情で相手を見上げる。

「そりゃあ、エリをあんな裁判に付き合わせてくれたんだから。
あなた達の事は調査会社に委託して定期的に報告させてた。いつ関わるか分からないからね。
裁判中は必要なかったけど、その間に名前が出て来た富樫慎二が殺されたって新聞に出てるじゃない。
だから、特に警視庁周辺の情報源に網を張って事件の事を逐次報告する様に指示し直したの」

「そう、でしたか」
「で、少しは参考になった?でもお生憎、もちろんエリは元気元気、
だって、エリは悪いことはなにもしてないんだから。
あなたも入ったら?珈琲ぐらいおごるわよ」
「そりゃ悪いね」

このホテルのオーナー、エリ・シルバーの言葉に、一人の男がのっそりと姿を現す。

「締地さん?」
「よう、久しぶりだな。そういやここの事件も例の坊やだったか」

そこに現れたのは、可奈とも面識のある締地守。可奈の知る限り推理作家だった筈だ。

「どうしてここに?」
「まあー、色々あってな。ここのオーナーとは十年来の付き合いだ」
「へえ…」


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