過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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267:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/05(月) 02:19:30.99 ID:P3XW5NWI0

「知り合いの編集者の誘いで推理ごっこに手を出したのが運の尽きさ。
週刊誌が俺のコメントにイースト菌ブチ込んだもんで、早速弁護士から内容証明が届きやがった。
だからって訳じゃないが、ちょっと興味が湧いたってのが間違いの元だな。
ノンフィクションで大層な賞を頂くわ名誉毀損裁判で十年戦争やらかすわ、
今じゃあノンフィクションライターの方が通りがいいってぐらいだ」

「お待たせしました」
「おお、有り難う」

給仕が一礼して退出し、締地がテーブル席で珈琲を傾ける。

「されど、今日のエリは機嫌がいい。
今ここでの発言は全部お伽噺って事で裁判にはしないであげる」
「そりゃどうも」
「新聞、読みました」

可奈が切り出した。

「そう。まあ、あれだけ取り上げられたからね。
あれから色々大変だったけど、あなた達と別れた後も銀色のブレスレッドは貰えなかったっけ」

「パーティーでの事件の後、招待客の中から興味深い情報提供があったらしいな。
県警と地検はその方向で立件する。最終的には日本と引き渡し条約を締結しているアメリカ政府に
被疑者の身柄拘束と日本への引き渡しを請求する方針で、現地への捜査員派遣も準備していた。
地検はその方針だったが高検、最高検の御前会議で差し戻された。
県警も日本国内で逮捕状を請求して既成事実化しようとしたが、警察庁からストップがかかった」

可奈は信じられないと言う表情でエリと締地を見比べたが、エリは相変わらず楽しそうだ。

「時期が悪かったって事さ。一旦アメリカに戻ってから、事業で東南アジアに出張した。
だからこそ、捜査本部では日本との条約や捜査共助が整っている
アメリカにいる間に身柄を取りたかったんだが、問題はその事業の内容だ。
丁度日本も含めて海の上が色々ぎくしゃくしてた時期に、
アジアレベルでキーマンになってた大統領の夫人が肝煎りの一大リゾート事業」

「奥様、とっても綺麗な薔薇を育てるのよ」


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