過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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268:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/05(月) 02:21:57.05 ID:P3XW5NWI0
>>267

「そういう事だ。アジア情勢そのものに関わる国のトップ一族が五枚も十枚も噛んでる巨大事業。
その中心人物を足止めしておいて絶対に有罪を取れるのか、ってな。

その筋から関わりのある日本の政治家、官邸に外務省法務省本省、
そっち方面からぶっとい釘を刺されたって事さ。
金の力よりより恐ろしいモノがある、その事を知らない。
この評価は間違っている。高度過ぎて田舎政治家には見えなかったそれだけだ」

「大きな仕事だったから、邪魔が入ったら国のレベルで大変な事になったでしょうね。
捜査にご協力出来なかったのは残念だったけど、エリにはエリの仕事があるから」
「でも、裁判にはなったんですよね」
「遺族が告訴状を出したからな。
検察は不起訴にしたが検察審査会が強制起訴に持っていった」

「そう。審査員の皆さんは、エリもどこかで聞いた面白い話に素直に感動したみたい」
「検察審査会が一度目の起訴相当の議決を行って担当検事が米国出張、
事情聴取要請なんかを経て二度目の不起訴処分を出した直後、彼女は本格的に日本に戻って来た。

ここの敷地の一部を会社から借りる形で、突貫工事で俺のボロ屋の百倍立派な仮住まいを建てて居座った。
今じゃあ大増築されてホテルの別館になってるがな。
検察審査会が二度目の起訴相当でいわゆる強制起訴になった後も、そこから悠然と出廷さ」

「だって、エリは悪いことはなにもしてないんだから、日本の法務省も普通に許してくれたよ」
「普通に、ねぇ」
「裁判になって、指定弁護士さんも頑張ったみたいだけど、本当に誰も知らなかったのか、
ゼロではない可能性がゼロである、と言う事を証明出来なかった」

「初動で固められなかったブランクが痛かった、って事はある。
君らが一番知ってる事だろう、あの裁判の争点はゼロかゼロではないか。
時間が広げた隙間を否定出来なかったって事さ。
ドリームチーム弁護団のプレゼン、見事だったぜ。裁判員の顔つきからして結果は見えてた。
指定弁護士も一審無罪でギブアップさ」

締地の言葉にもエリは楽しそうな表情を崩さず、お伽噺の続きを語った。

「その無罪の確定の後に、遺族の請求で高台の画家の再審が始まった。
最高の権威による捏造の科学的証明。スーパー弁護団でマスコミ大注目、
錆び付いた扉も少しは軽くなったみたい。
最重要証人は体調不良で散々ゴネて、臨床尋問でも非を認めなかったのはある意味立派ね」


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