過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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281:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/28(水) 04:01:14.59 ID:j860/oui0
>>277
>>280

 ×     ×

「見れたものじゃないわね、少年」

その言葉と共に、ぺこりと頭を下げた想の前で右手がばあんと机を叩いた。

「あ、あんた…」

草薙が口を挟もうとする。

「頬が腫れてたら、この人達への迷惑が口紅なんてレベルじゃないからね」
「アニー・クレイナーさんですね」

気を取り直した内海薫の質問に、アニーは頷いた。

「そこまで調べたのね」
「燈馬想にはアメリカで逮捕歴があった。状況が不自然過ぎてすぐに釈放されましたがね。
直接調べたかったが流石にこの現場を離れられない。
この事件に関わった警察庁の上の人間に一通りの資料は揃えてもらいました。なるほど」
「納得していただけましたか?」

草薙の言葉の語尾に、アニーが問い返す。

「ええ、事件の決着に関して何かが引っ掛かっていたんです。
正確には情報を交換した私の友人が、ですがね。
記録通りだとすると現場の状況が不自然だ、
記録に無いXが存在していた、そう考えるのが自然だと」

「そう、記録には残らない。
私は幽霊、だから公式には何も残らない空白の時間」
「なるほど、確かになんでもありだ」

草薙が鼻で笑い、納得して見せた。
アニーは、想と向かい合ってどっかりと椅子に座り込む。
両腕を机に乗せ、その上に乗るぐらいに顎を下げて目を細めている。
その前で想は顔を伏せているが、草薙も内海も、想の体の端々に異変を感じていた。


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