過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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284:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/28(水) 04:12:53.86 ID:j860/oui0
>>283

必死に縋り付く様な想を、アニーは静かに見下ろしている。

「アニーさんっ!刑務所に入っても、紙と鉛筆があれば数学が出来る。
出来る、僕なら出来る、残りの一生の時間があればリーマン予想だって証明出来る。
ここで、ここで僕が死んだら科学の、世界の損失になる、これは紛れもない事実、
だから、今ならまだ間に合う。
今ならまだ間に合う、お願いしますお願いします助けて下さいアニーさんっ、
嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌だ死にたくない逝きたくないなんとか、なんとなんとかアニーさんアニーさんっ!!!」
「いい加減にしろっ!」

今にも机を乗り越え縋り付きそうな想に、草薙が割って入った。

「おいっ!誰だって死にたくないんだよ。それを二人も殺したんだ分かってんのかっ!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

草薙に胸倉を掴み上げられ、想は千回でも続けそうな勢いで繰り返す。

「あー、ここでの事は記録には残らない。仏さんの身元も割れてないって話だ。
生きる見込みを探すなら、後はどうすりゃいいか、天才のあんたなら分かるだろ」

草薙がばっと手を離し、想が椅子に座り込む。

今回はここまでです。続きは折を見て。


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