過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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289:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/10(月) 22:45:20.01 ID:WnCwMl9N0
>>288

「だから、その膠着状態を打破する破局点を作り上げた」
「それが南空ナオミか。とことん利用しやがって」

草薙が吐き捨てる様に言った。

「後は南空ナオミの調査の進行次第。
結局の所、南空ナオミの技量が確かなら燈馬想か水原可奈に行き着く。
調査の性質上、一度は接触して来る筈。

プライベート・アイに追い詰められて自首、こういうストーリー。
車を用意していた所から見て殺害も選択肢に入れていた、私はそう推測している。
最悪、車のトランクに死体を詰め込んだまま交通事故を起こして逮捕。
十分に納得出来る。何しろ本当に自分でやってる事だから」

「だが、そうならなかったな。理由は…」

既に、その理由は三人の共通認識であり、共通認識となっている事も又認識出来た。

「計算外の本当の破局点になってしまった、そういう事。
後付けで急ごしらえの作り話、殺人事件に関してそんなもので警察をごまかそうとするのは分が悪すぎる。
自分が知らなかった矛盾点が一つでも出て来たらその時点でゲームセットだから。
少年はその事を誰よりもよく知っている。
極秘調査と言う想定に賭けて、少なくとも当面はまとめて蓋をするしか手は無い」

「何の事を言っているのか理解出来ません。彼女を殺害したのは僕です。
富樫慎二殺害事件に関して彼女は僕が殺した証拠を把握し報告すると言っていました。
それがブラフだったかどうか分からない。僕は今の、正確には当時の生活に未練があった。

相手はプロですからね、動揺を見抜かれたのでしょうね。それでもう駄目だと思うとますます動揺する。
人間の、人を殺す様な人間の心は弱いものです。
なんとか脅して資料を奪って口を封じるつもりだったんだと思います。
でも、気が付くとそのナイフで彼女を刺し殺していた。だけど、今更殺意を否認するつもりもない」

「それは無理ね、ますます無理。
本当はあなたも分かってるんじゃないですか?正直がっかりなぐらいです」

想の言葉に内海薫が決め付けた。


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