過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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295:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/10(月) 23:00:48.88 ID:WnCwMl9N0
>>294

「過去の仕事、今の仕事、仕事以外にも今まで。
天才を含めて多少標準を超えてバラエティーに富んだ出会いと別れもして来たつもり。
少年もその内の一人。だけど…」

下を向いたアニーは、その後の言葉を続けなかった。

「泣いてた、あの少年がね、男になったわね…
ごめんなさい、この歳になると繰り言が多くなって」

その言葉に、内海が首を横に振る。

「個人としてあなたには辛い事かも知れない。
しかし、後は我々が引き受ける、何としても真実を引きずり出す。
ご理解いただけるものと確信していますアニー・クレイナー元検事補」

草薙が言った。

「検察は恐らく勾留延長請求抜きに起訴に持ち込む。
例え延長しても十日余りで覆すのは正直厳しい。
起訴されて拘置所に移管されたら取調も、何より捜査体制の維持が非常に厳しい。
それでも、最後まで諦めるつもりはありません」

その草薙の言葉に、アニーはふっと柔らかな笑みを浮かべた。
怒る所なのかも知れないがその穏やかな余裕の笑み。
それを見た時、改めて内海は取調室での想との対峙で感じた直感の正しさを実感する。
もちろん、あの燈馬想は別の人格をそのまま重ね見る程の愚か者ではないだろう。
それでも、特に男と言うものは逃れられないものを持っているのだと。


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