過去ログ - 妖精さん「ぼくをおたべ」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/10(金) 02:43:51.72 ID:q/ehUOle0

そう。
家や物資や皆さんが巨大なんじゃありません。
ここはまぎれもなく楠の里の調停官事務所です。

え? いつから判ってたかって?

わたしだって伊達に妖精さんの相手をして来たわけではありません。
この程度の斜め上の展開なんてお手のもんなんです。

目が覚めて石垣と植え込みのサイズが巨大に見えた時点で判ってましたとも。

つまりこれはわたしが妖精サイズになったということだったのです。
いや、おじいさんの台詞からするとサイズだけでなく容姿も妖精そのものなのでしょう。

そのおじいいさんは会合があるとかで出て行ってしまいましたが。

助手さん「……」

わたし「ええ。もちろんわたしですとも」

助手さん「……」

わたし「おしてしるべしです。ようせいさんのふしぎぱわーでこんなことになってしまったのですよ」

助手さん「……」

わたし「もとにもどるには? それがわかればとっくにしてます」

心配してくれるのはありがたいのですが、それだけでは何の役にも立ちません。

妖精さんに会えればなんとかしてくれるかもしれませんが、
この家ではまったく妖精さんが現れない今日このごろなのです。

今回も出発前に妖精さんを求めてあちらこちら走り回ったくらいですから。


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