過去ログ - P「ここはどこだ……」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:29:12.03 ID:T8SVpnRDo
「では、続きを」

「ああ。伊織たちの訪問からちょうど1週間後、
律子から電話があったんだ。」

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:30:10.94 ID:T8SVpnRDo
「貴方が何の感情も見せていなかったから、でしょうね」

「もうあきらめ気味だったからな」

女はそうですか、とだけ言って軽く腕を伸ばすとこう続けました。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:31:21.36 ID:T8SVpnRDo
久しぶりに目をつぶって、プロデューサーはこれまでの長い道のりのことを思い出しました。
もちろん、ただ白いもやの中でただただ歩き続けたことも。

ここで一つの疑問が浮かび上がります。
そういえば女は白いもやのことなど全く話していなかったのです。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:32:17.21 ID:T8SVpnRDo
―――――

「おはようございます」

プロデューサーが目を覚ますと、横で女が正座をしていました。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:33:36.94 ID:T8SVpnRDo
「事務所に行った次の日にすぐ俺は入院したんだ」

「そうでしたね」

「その辺からどうも弱ってたらしくてね、
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:35:07.96 ID:T8SVpnRDo
「入院してすぐ、あなたはまず字を書くことが出来なくなります」

「そうか」

「発症してからずっとつけていた手記も書けなくなりました」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:36:07.85 ID:T8SVpnRDo
「……謹んでお受けいたします」

「お、おい冗談だよ」

プロデューサーが少し焦ると、
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:37:17.97 ID:T8SVpnRDo
「貴方の病状は日に日に悪くなっていきました。
最初のうちは事務所の者がこぞって貴方の見舞いに行っておりましたが
病状の悪化とともにそれも少なくなりました」

「おいおい、俺は見るのも痛ましいくらいになったのか」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:38:07.70 ID:T8SVpnRDo
「……しかし、困りましたね」

「どうした、話を続けてくれるんじゃなかったのか?」

「あなたのおっしゃる通りにすると、
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:38:56.62 ID:T8SVpnRDo
「そうか、なら仕方ない。それじゃ話もおしまいか」

「長いようであっという間でしたね」

「ああ、いい暇つぶしになったよ」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:39:48.77 ID:T8SVpnRDo
「いやでなければ、君の死んだときの話を聞かせてくれないかな。
何、時間は無限なんだ。ゆっくりでいい」

「意地悪な方ですね」

以下略



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