30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:38:07.70 ID:T8SVpnRDo
「……しかし、困りましたね」
「どうした、話を続けてくれるんじゃなかったのか?」
「あなたのおっしゃる通りにすると、
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:38:56.62 ID:T8SVpnRDo
「そうか、なら仕方ない。それじゃ話もおしまいか」
「長いようであっという間でしたね」
「ああ、いい暇つぶしになったよ」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:39:48.77 ID:T8SVpnRDo
「いやでなければ、君の死んだときの話を聞かせてくれないかな。
何、時間は無限なんだ。ゆっくりでいい」
「意地悪な方ですね」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:40:50.80 ID:T8SVpnRDo
「愛する人を自身の手で殺めたあと、その手で俗世を去った。
ただ、それだけのことです」
「……つまり、君は人殺しだったのか。」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:41:59.28 ID:T8SVpnRDo
「それに、俺も人に殺してくれ、と頼んでいるんだ。
君のことはとやかく言えないよ」
「……もしかしたら、貴方も殺されたのかもしれませんね」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:42:26.44 ID:T8SVpnRDo
「でも」
「でも?」
「それならよかったです」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:43:11.21 ID:T8SVpnRDo
「さて、お喋りは終わりにしてこれからのことを考えよう」
「今すぐ、でなくともよいのではないですか?」
「それもそうだけど、ここには君と俺だけだ。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:44:35.84 ID:T8SVpnRDo
「では、行きましょうか」
「どこに行くというんだ?」
「わかりません。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:46:02.99 ID:T8SVpnRDo
―――――
「取り乱してしまい、申し訳ありませんでした」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:47:36.93 ID:T8SVpnRDo
「この世界にいれば、俺の知ってる人が誰か来るのかな」
森を前にして怖気づいたのかプロデューサーは足を止めたまま言いました。
「どうでしょう。でも、今のままでも私は構いませんよ」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:52:14.78 ID:T8SVpnRDo
「それにしても君はよくわからない人だね。
仮に俺が生きてた時に君を知っていたとしてもそうだったんじゃないかと思うよ」
「友人にもそのようなことをよく言われました」
51Res/30.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。