過去ログ - 騎士「女しかいない国?」女騎士「ああ」
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:17:23.82 ID:Was+NBnS0
騎士「んで、お前はそこから来た訳だ」
女騎士「そうだな。そこで騎士をやらせて貰っている」
騎士「……確か、その国ってガチで女しかいないんだよな?」
女騎士「まぁ、基本的に男子禁制だ」
騎士「生まれてから一度も男を見たことがない奴とかも」
女騎士「ウチの国に生まれれば、大体そうだな」
騎士「……」
女騎士「……」
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2
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:18:14.85 ID:Was+NBnS0
騎士「……おい」
女騎士「……どうした?」
以下略
3
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:18:49.42 ID:Was+NBnS0
女騎士「……?」
女騎士「……ああ」
女騎士「中々良い剣を使っているな。さぞ腕の良い鍛冶師に鍛えられたのだろう。私の国ではやはり女性だけだからか、元は男性の職業である鍛冶師になりたがるやつは少なくてな。私の剣も別の国から特注で」
以下略
4
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:19:25.95 ID:Was+NBnS0
騎士「数は多かったが、だがそれだけだ。俺の敵ではない。剣を振るい魔物を屠る内に、後方から人の声が聞こえた」
女騎士「あ、それ私」
騎士「……金色の髪が輝くその女は、整った顔立ちに僅かに焦りの色を見せ、俺の討伐対象と同じ種族の魔物を狩っていた」
以下略
5
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:20:00.99 ID:Was+NBnS0
騎士「幾度となく剣戟が繰り返され、やがて俺たちは勝った。魔物の死体で埋まる森で、息を軽く弾ませながら、二人の目線が交じり合う。俺たちは互いに笑った」
女騎士「へへっ」
以下略
6
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:21:25.90 ID:Was+NBnS0
騎士「女しかいない国から来た美しくも強い女性! それが程々のピンチ! そこで同じく剣を振るっていたイケメンの俺!」
女騎士「自分で言うか」
以下略
7
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:22:16.21 ID:Was+NBnS0
騎士「ほら、やっぱさ、女しかいない訳だから、男を見たことがない訳じゃん。つまり、男に対して色々なんか思うことがある訳じゃん! 『男の人って怖い生き物なんだよね|(ビクビク)』とか『ふん、男なぞ下等な存在。さぞ弱く醜いのだろうな』とかさ!」
女騎士「まぁそう言う奴も多いな」
以下略
8
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:23:48.18 ID:Was+NBnS0
女騎士「……」
女騎士「……おお、なるほど」
以下略
9
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:24:29.05 ID:Was+NBnS0
それから。
騎士「……ふーん。お前、最初からあの国に居た訳じゃないんだ」
以下略
10
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:25:26.55 ID:Was+NBnS0
女騎士「ああ、心配はするな。私の国ではやはり殆どが男を知らない。二つの意味で」
騎士「……キタコレ!」
以下略
11
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:26:23.28 ID:Was+NBnS0
女騎士「それは良いことを聞いた。今度写真を売りに行こう」
騎士「姫たんを汚すなああああああああああああ! なに!? お前誇りとか忠誠心とかないの!?」
以下略
12
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:27:10.51 ID:Was+NBnS0
騎士「……お前、かなり強い。剣に隙がないし、おまけに魔法も使える」
女騎士「ああ」
以下略
13
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:30:04.65 ID:Was+NBnS0
女騎士「そうだ、煙草吸っていいか?」
騎士「あ、俺も吸う。火打ち石持ってる? 俺なくしちゃった」
女騎士「必要ない」 ボウッ
以下略
14
:
◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:31:16.38 ID:Was+NBnS0
女騎士「リアクションが遅いな」 スパー
騎士「あまりにも堂々とした吸いっぷりに違和感覚えなかったよ! びっくりした! 普通に仲間と吸ってる気分だったもん!」
女騎士「と言うかお前も吸ってるじゃないか、煙草」
以下略
15
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:32:47.17 ID:Was+NBnS0
女騎士「ちなみに私はヘビースモーカーだ。煙草がなかったら死ぬ」
騎士「だろうな! スゲェ吸いなれてる感があるからな!」
女騎士「ただウチの部隊は私以外吸わないからな。肩身が狭くてしょうがない」
以下略
16
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:33:37.45 ID:Was+NBnS0
騎士「初耳だけど納得だよ! そりゃ強いし姫と話す機会もあるだろうさ!」
女騎士「と言うか、お前も隊長だろ?」
以下略
17
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:34:23.57 ID:Was+NBnS0
女騎士「で、いくらだ?」
騎士「頭の中金だけかテメェ!」
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18
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:35:35.90 ID:Was+NBnS0
女騎士「……」 キョロキョロ
騎士「おい、何故辺りに誰もいないかの様な確認をしている」
以下略
19
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:36:24.19 ID:Was+NBnS0
以下略
20
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:37:20.06 ID:Was+NBnS0
女騎士『私がお前に確実に勝てるようになったら、また会おう。その剣を持ってくるのを忘れるなよ』
騎士『もう日々の鍛錬を欠かせなくなっちゃったよ!』
以下略
21
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◆O92BkDKqD6
[saga]
2012/08/12(日) 00:38:04.33 ID:Was+NBnS0
騎士「全く持ってあいつのことを偉そうに言えないが、俺も誇りやら国に対する忠誠心はそこまでない。それなりに愛国心はあるが、それだけだ」
騎士「俺が騎士になったのは。俺が強くなったのは。まぁ色々省略すれば、早い話が女にモテる為だった」
以下略
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