過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ!」みんな『――――またね!』【安価】
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179: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/14(火) 20:10:09.79 ID:VN/QMxKn0

 それは本心なのだろう、口元には笑みが浮かんでいる。

 ……或る意味では、もっとも麻雀と親身に付き合い、精通しているからなのだろう。

 この人は突き詰めれば麻雀はただのゲーム――遊びでしかないと認識している。特に、彼女が今年獲得した全国優勝という称号にはなんの興味も示していない。

 その精神には感嘆を禁じえない。本心においては誇りや高揚もあるのかもしれないが、それでもあの栄光の一員となってなお執着せず、心のバランスも崩さないのは神がかっている。

 ……先程の言葉に変わりはない。

 例えもう一つ、何よりも優先すべき重大な目標があったとしても。

 それを抱くまでのほんの小さな憧れは、この人に対してのものなのだから。


 京太郎「……じゃあ、そろそろ打ちましょうか? 小鍛冶さんが読み終わったところで」


 健夜「ふぇ!? う、うん、いいけど……」


 靖子「まあ、メンツは決まってるよな。恒子ちゃん、麻雀はできないんだろ?」


 恒子「ルールしか知りません!」


 健夜「大会ルールすら知らなかったしね……」


 うがー! と叫ぶ福与さんと、怯む小鍛冶さん。やっぱりこの二人、仲良いよなぁ。


 京太郎「……さて」


 気合いを入れよう。相手はおそらく、全員格上。唯一打ち筋を知っていて、実力が伯仲ないし拮抗しているのは染谷先輩だけ。後の二人はプロ、しかも一人は日本史上最強と呼ばれる生きる伝説だ。

 ―――その力は、間違いなく目標より上。

 そう考えると―――つい、笑みが浮かんでしまう。


 健夜「―――じゃあ、始めよっか」


 靖子「胸を借ります」


 まこ「同じく」


 京太郎「―――よろしくお願いします」


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