過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ!」みんな『――――またね!』【安価】
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194: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/14(火) 20:21:38.37 ID:VN/QMxKn0

 異様な風体の男であった。

 外見的特徴はひたすら印象的なのに、詳細まで憶えぬくには彼の要素は多過ぎた。

 ただそれを踏まえたとしても、その男性は格好良く、また消耗していた。


 マホ「大丈夫ですか?」


 京太郎「ああ……悪い。夜に待ち合わせがあって、急いでた。すまん」


 マホ「いえ、そちらこそ……」


 外見的には傷一つ無い筈なのに顔色は悪く、意識は朦朧としている。

 視線はこちらを向きながらも、どこか遠くの事を思いこんでいるような。


 京太郎「……そういえば、お前はどうしたんだ? こんな夜道、一人歩きをするような顔には見えないけど」


 マホ「あ、私は―――ちょ、ちょっと、ムキになっちゃって」


 正確には財布を落として、電車に乗れなくなったが、わざわざ説明する事も無い。

 ただ負け続けて、何も頭に入らなくなった――そんな無様、話したくもないのが本音だ。


 京太郎「? ま、そっか……しかし、どっかで見た事あるような顔だな」


 マホ「え……」


 こちらは見た事がないと思う。

 どうしてこんな印象的な人を忘れられるだろう。


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