過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
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505: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/19(日) 20:37:36.26 ID:I2I/CX890

　まこ「……さあ、どうなんじゃろうな。……案外、ただの罪滅ぼしかもしれんし」


　美穂子「……罪、なんですか？」


　憧れは否定できないが――多分、それが一番なのだと思う。


　まこ「……そうじゃな。例えば、交通事故で轢かれた人がいるとする。……さて、救急車に通報しなかった人は罪に問われんじゃろうか？」


　美穂子「……トロッコ問題みたいなものですか？」


　純「確か、一人を犠牲に二人を助ける―――だったか？」


　まこ「ああ。……わしは、罪ではないと思う。決して褒められた行為ではないが、罰せられてはならないと思う」


　衣「……なるほど、そういう事か」


　透華「……衣？」


　まこ「だがな、救急隊員なら助けようとしなきゃならない。警官ならば犯罪者を取り押さえる意思がなければならない。その引き換えに給金を貰っている訳じゃからな」


　美穂子「―――ひょっとして、須賀君は」


　まこ「ああ。雑用をしていたよ、マネージャーでもないのにな」


　衣「………………」


　まこ「そう―――給金はもったいない程貰った。じゃから、せめてわしだけは職務を果たしたいんじゃ」


　まこ「わし等の全国制覇は――――誰か一人でも欠けてたら、成し得なかったんじゃから」


　……或いは。彼女等も、職務の重さに潰れてしまったのかもしれない―――そう、何気無くそう思った。

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