519: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/23(木) 14:54:04.36 ID:hdiF6eWI0
治療を施してようやく痛みが引いてきた、という頃に咲実は目を覚ました。
咲実は自分が助かっている事に驚いていた。
ゲーム開始から60時間――
「6階へあがりましょうか」
5階が侵入禁止エリアになるまで、あと4時間余りになった。
「はい、階段は……少し遠くにありますね」
「そう。じゃあ、早く行きましょう――」
負傷しているため若干移動速度が遅くなるが、4時間もあれば余裕を持って辿りつける距離である。
――――――
――――
――
「1人……いますね?」
「えぇ、また矢幡さんかしら……?」
6階の階段を上ったすぐ近くに、1つの首輪が待機をしていた。
どうやら、上がってくるプレイヤーを待っているらしい。
「後ろからも、2人来ています……」
後ろから恐らく手塚と高山がこちらを狙ってきていた。
彼らと戦闘するのはかなり危険である。
手元にあるのは拳銃とナイフと、煙幕型手りゅう弾……そして、再び手に入った手りゅう弾である。
「行くしか、ないようね……」
背水の陣となれば、前に進むしかないだろう。
目黒と咲実は拳銃を構えながらゆっくりと階段を上っていく。
「……罠を張っている様ね」
PDAをの地図画面を見ると階段の上った直ぐ近くに、クレイモア地雷が仕掛けられていた。
どうやら人が通るとセンサーが勝手に反応し、爆発するタイプのようである。
「どうしますか……?」
「ここは……」
どうする?
>>522
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