25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/09/18(火) 19:11:59.23 ID:KhqqgVGko
「用事? こっちに何かあったっけ?」と、浜面。
ここは基本的に住宅街である。特に目立った店もなければ、特別な研究所もない。
「お前の家だよ」
「は?」
「これ」
上条が左手に持っていた大きめのビニール袋を持ち上げた。
彼の目に促された浜面がそれを受け取ると、ズシリとした重さが腕にかかる。
「重て!? なんだこれ!?」
袋の口から覗き込めば、10キロと記載された米の包装が二つほど見えた。
「米?」
「ああ。実家から送られてきたんだけど、おすそ分けしようと思ってな」
「え、いいのかよ」
「いや、インデックスがこの夏から小萌先生の家に引っ越しただろ? でも親がインデックスがいるつもりで送ってきてさ。だからいま、俺の部屋って米問屋状態なんだよ」
床もミシミシ言ってるんだ、とため息をつく。
少し以前ならば喜びの方が多かったのだろうが、消費筆頭がいなくなった彼の家では、持て余すことこの上ないのだ。
「それこそ、その先生のところに持っていってやればよくね?」
「もう持って行った。その先生の部屋も床が軋むくらい」
どれだけあるのか知らないが、彼の不幸な面はこんなところにも発揮されるらしい。
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