24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/09/18(火) 19:11:08.62 ID:KhqqgVGko
だから日々の労働で疲れた彼は、この冬の日向ぼっこを存外に気に入っていた。
フレメアが花壇の手入れを終えるには、後20分はかかるだろう。
だから彼は軽く昼寝とばかりに、目を閉じて、
「あれ、浜面?」
不意に名前を呼ばれ、浜面は声の元へと目を向けた。
「大将?」
公園の入口で軽く手をあげたのは、ツンツン頭の学生――上条だった。
「よう。どうしたんだこんなところで」と、公園に入ってきながら上条が言った
「大将こそどうしたんだよ。なんで制服? 今日は日曜日じゃなかったっけ?」
右手を上げながら近づいてくる上条に、浜面は笑いかけながら問う。
何しろ上条の服装は、日曜日だというのに真っ黒の冬用学生服なのだ。
上条は浜面の台詞に哀しそうに苦笑。
「補習」
「すみませんでした」
学業については上条と同等レベルかそれ以下の浜面は反射的に頭を下げる。
彼もスキルアウトになる前は補習のお友達だったのだから、その苦しみはよくわかった。
「っても、こっちまで来たのは別の用事なんだけどな」
浜面の隣に腰掛けた上条は、フレメアの方に顔を向ける。
西洋人形のような少女は、花壇にしゃがみ込んで何やら作業をしていた。上条には気がついていないようだ。
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