過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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21:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage saga]
2012/11/19(月) 15:38:59.19 ID:qUHUX8d8o
 「でも私、どんくさいし、ずっと入院してたから体も弱いし……」
  ほむらがそう答えると、キュゥべえは即座にほむらの言葉に切り返す。
 「君が魔法少女になれば肉体的なハンデなんて関係なくなるよ」
  ――それは、魔法少女の真実を意図的に隠した悪魔の囁きだったが、この時のほむらには知る由もなかった。
 「でも私、願い事なんて……」
  そう言って自分の体を健康にしたり、両親と一緒にいられるようにしたり、とささやかな願い事を考えてみるが、どうしてもほむらには踏ん切りが付けられなかった。
 (それにあんなのと戦うなんて無理だよ……)
  先ほどの出来事を思い出してほむらは身震いする。

 「キュゥべえ。無理に契約を勧めたら駄目よ。暁美さんが困ってるでしょ」
  マミがキュゥべえを窘めると、これ以上の勧誘はマイナスにしかならないと判断して、キュゥべえはその口を閉じた。
 「んー。ほむらちゃんは魔法少女に興味があるの?」
  まどかがほむらに尋ねると、ほむらは上目遣いでまどかを見ながら考える。
 (……もし魔法少女になったら、私も鹿目さんみたいになれるかな? ……でも魔女と戦うのなんて怖いし)
  ほむらの答えを急かす事もなく、優しい顔でほむらの返事を待ってくれている。
 (ここで興味がないって答えたら、どうなるんだろう。やっぱり、鹿目さんはただのクラスメイトに戻っちゃうよね……)
 (私には魔法少女なんて怖くて出来ないけど、興味があるって言えばもしかしたら、お友達位にはなってくれるかな……)
  ずっと孤独だった少女は、ついそんな事を考えてしまう。



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