過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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ちり紙
◆B/tbuP0Myc
[saga]
2013/01/05(土) 06:04:42.92 ID:2sSLdoRio
(今日から鹿目さん達と魔女退治かぁ……)
翌日の朝。いつもより早く登校してきたほむらは、席に座って放課後の魔女退治見学ツアーへ思いを馳せていた。
「ほむらちゃん、おはよう」
「きゃっ!? か、鹿目さん……」
登校してきたまどかに声をかけられ、物思いに耽っていたほむらは思わずびくんっと背を震わせる。
「あっ、ごめんね。何か考え事してたみたいだったけど驚かせちゃったかな?」
「い、いえ、大丈夫ですから……」
「そう? なら良かった」
そう言って屈託のない表情で笑ってみせるまどかの顔を、上目遣いでちらちらと見上げながら、ほむらは勇気を振り絞ってまどかの顔を見つめながら口を開く。
「あの……。か、鹿目さん……」
「ん? なあに? ほむらちゃん」
「その……おはよう、ございます……」
「うん。おはよう、ほむらちゃん」
ほむらの勇気を振り絞った挨拶ににっこりと微笑んで答えるまどか。
(良かった……。勇気出せた……)
クラスメイト達の朝の挨拶には顔をまともに見て返事が出来なかったほむら。まどかにちゃんとした挨拶が出来た事が嬉しくて思わず笑顔になる。
「うん。やっぱりほむらちゃんは笑顔の方がかわいいよ」
「えっ?」
ほむらの笑顔を見てまどかがそんな事を口にする。
「あ、普段もかわいいけどさ、やっぱり笑顔の方がかわいいなって」
「あぅ……」
まどかに取っては何気ない言葉だったが、ほむらは恥ずかしさのあまり真っ赤になって俯いてしまう。
「うわーんまどかー!! 数学の宿題見せてー!!」
昨日出された宿題を忘れてしまった、まどかの親友の美樹さやかが唐突にまどかに泣きついてきた事で、ほむらとまどかの朝の一時があっさりと終わりを告げた。
「もう、さやかちゃんたら。しょうがないんだから……。ほむらちゃん、また後でね」
「は、はい」
さやかともう一人の親友である、志筑仁美が待っている席の方へ歩いていくまどかの後姿を見ながら、ほむらはクラスの誰にも気付かれない小さな声で呟いた。
「……あっ。昨日助けてもらったお礼、まだ言ってなかった……」
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