123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/02(日) 23:46:48.71 ID:MICl8cUDO
 まどか「・・・。」シャバダバダッチヘンシン♪ シャバダバダッチヘンシン♪ 
  
  
 まどか「・・・。」ヒィ!ヒィ!ヒィ!  
  
  
 まどか「信じてる!私は信じてるから!ウィザード!!」 
  
  
 第四話 『たとえそんな気持ちじゃなくても』  
  
  
 目が覚めたのに、闇の中にいたあの日の感覚を自分は生涯忘れることはないだろう。  
  
  
 その場から逃げることはできない。 
  
  
 目を閉じたら二度とこのまぶたが開く事もないことが分かる。 
  
  
 錆びた鉄の臭いと、油の臭いで脳が掻き回され、たった一つの事にしか思考が巡らなくなってしまう。  
  
  
 何となく、漠然としたイメージだったのに、お気に入りの漫画やアニメで見たようなモノは悲しかったけど、こうなるなんて誰も教えてくれなかった。  
  
  
 「パパ、・・・ママ。」 
  
  
 そんな状態にあった『彼女』が、自らの守護者たる両親を探したことは当然のことだった。  
 今すぐ抱き締めてほしかった。  
 そして、こう言ってほしかった。  
  
  
 「大丈夫だ。」と。  
  
  
 それは、当然の事であり。  
  
  
 「ひっ!」 
  
  
 とんでもない間違いでもあった。  
  
  
 「あ、ああああああ・・・!いやああああああ!!」 
  
  
 彼女が見たのは、かつては父であったものと、辛うじて張り付いた衣服で母だと知ることができる程に壊れた塊であった。  
  
  
 胃から何かが込み上げてくる。  
 熱い塊が食道を通って逆流した。  
  
  
 「いや、いやだ。」 
  
  
 荒い息をつきながら、そんな言葉を漏らした。  
  
  
 「死に、たくない。死にたくないよぉ。」  
  
  
 身体がどんどん冷たくなっていく、感覚がだんだんなくなっていく。  
 視界が黒ずんでいく。  
  
  
 「願いを叶えてあげようか?」 
  
  
 そこに、白い影が滑り込んできたところで、その夢から巴マミは目覚めた。 
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