126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/03(月) 18:12:12.81 ID:xJgeVSzDO
気が抜けたのか、壁に手をつけてもたれかけながらクロはマミをジトッと睨んでいた。
クロ「朝っぱらから騒がしい奴だな。」
マミ「ご、ごめんなさい。それより、これは?」
自分の手に握った黒猫の生皮をクロに見せる。
そもそも彼はそういうが、朝っぱらから、知り合いの猫の皮らしきものを発見して狼狽えない人間がいないはずはない。
クロ「よく見ろよ。ただのぬいぐるみだ、ぬいぐるみ。」
そう言われて、もう一度その手の中の感触を確かめると、確かに柔らかい布の感触があった。
クロ「そそっかしいな、お前は。ククッ。」
漏れる笑いを隠そうともしないクロに対し、マミは顔を真っ赤にして反論する。
マミ「だ、だってしょうがないじゃない!朝起きたばっかで、寝ぼけていて、だから」
言いおわる前に、目の前で爆笑が起きた。
「ギャーハッハッハ!!間違えねーよ普通はさ!!」
ケラケラと床に突っ伏して笑うクロに、マミは肩を震わせていた。
顔をうつむかせ、拳をギュッと握りしめ────そして
マミ「ハハハハっ!だ、だって仕方ないじゃない。焦っちゃったんだもの!」
彼女もまた、笑顔を弾けさせた。
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