159:クロ「レスの柄がどんどん悪くなってねーか?」
2012/09/05(水) 18:59:27.83 ID:DzkuXeuDO
朝の間は、まどかと正門で別れた後、学校の周りをふらついたり、木陰で眠りながら時間を潰した。
そうこうしているうちに昼のチャイムが鳴ったので、そろそろマミを探すために、クロはこっそりと学校の敷地内に侵入した。
が、そこは近未来都市の弊害──クロにとっては──というべきか、元の世界の学校とは違って整備が行き届きすぎている。
真っ正面から入っても、いざ姿を見られてしまえば追い掛け回されるのは眼に見えている。
学校に入り込んだ犬猫の末路なんてそんなものだ。
人通りの少ない場所を慎重に選んだ。
その辺のノウハウは幼少時代で学んだ人間から食料を拝借する方法を応用している。
勿論、マミを探すために校舎内に入り込むとなると他の手段を模索する必要がある。
人間の変装をするなんて児童書のような事はしないが。
クロ「お?」
風が吹いたその時、知った匂いを運んできた。
それは、まぎれもなく探し人の匂いそのものである。
クロ「外にいんのか。」
そいつは都合がいいとクロは、弁当箱をくわえながらタッと駆け出した。
こんなところで捕まるのも馬鹿らしいので、早目に仕事を済まそうと思ったのだ。
そして、校舎の裏に出たところで、その背中を見つけた。
人通りもないような、少し薄暗い場所に彼女は立っていた。
クロ(こんなとこで何してんだか。)
そして、弁当箱をそっと地面に置いた。
クロ「おい、マミ。忘れもんだぞ。」
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