165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/05(水) 21:43:49.86 ID:DzkuXeuDO
クロ「るっせえんだよ!!!!」
その銃声をかき消すような一喝を放ちながら、クロは剣を振り回して弾丸を弾く。
そして、そのまま回し蹴りでマミの腕を全力で蹴り跳ばした。
銃は弾き跳ばされ、マミは丸腰になった。
クロ「チェックメイトだ。」
剣を、マミの首筋に当てがい、初めてクロは彼女の今の顔を見ることかできた。
彼女の両頬には、涙が溢れていた。
クロ「お前・・・。」
戸惑いは、躊躇にかわり、油断へと変わった。
突然放たれたリボンに、クロはグルグル巻きにされ地面に転がる。
マミ「私は、魔法少女。」
此方へと、マミは歩みを進める。
マミ「ためらうもんか。」
両手を前に構えると、彼女の腕は光に包まれ、次の瞬間には巨大なマスケット銃が顕在していた。
クロ「お前が『魔法少女だから』ねぇ、随分な理由で殺されるもんだな、オイラも。」
が、銃口を眼前に向けられたクロは、退屈そうな顔でマミに語り掛けた。
クロ「『随分とつまんねー理由で銃を構えるんだな、お前は。』」
どこかで聴いたような言葉に、マミは荒れる感情のままに引き金を引こうとした───その時だった。
チリンと音がして、マミの首からネックレスが落ちた。
戦いの途中で、金属が痛み千切れてしまったのだろう。
その音で、マミは俯く。
マミ「・・・嘘つき。」
マミ「本当は心なんてないんでしょ、私なんてどうでもいいのに、自分の目的を果たすために近付いてきたんでしょ。」
クロ「マミ、お前・・・。」
マミ「馬鹿よね・・・機械に心なんてあるわけないのに。」
『あるよ!!』
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