166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/05(水) 21:57:25.79 ID:DzkuXeuDO
ぶつけられる言葉とマミから漏れる嗚咽だけの世界の中、何故か、その言葉を思い出した。
『前にも言ったでしょ!アタイ、クロちゃんが死にそうになった時、すんごく不安で心が痛くて死んじゃいそうだったもん。だからあるんだよ、アタイ達にも心が。』
それはいつだったか、聴いてみた事があった。
突然機械の身体になった自分がほんの少しだけ、気になって彼女に聴いた時、彼女は胸を張ってそう答えた。
だから
マミ「この胸の痛みなんて、分からないでしょ。」
クロ「お前の痛みなんて知るわけがねーだろ。」
彼もまた、真っ直ぐに答えられた。
クロ「でもオイラにも、オイラ達にだって痛みくらいあるぜ?」
その言葉に、マミは唇を噛んだ。
そして、銃は現れた時と同じく光に包まれて霧散した。
そして、彼女は踵を返して歩いていく。
マミ「この街からいなくなって。今度会ったら容赦はしないわ。」
クロ「おい、マミ!」
マミ「お願い・・・!」
必死で涙を堪えたような顔で振り向いたと思ったら、彼女は走りだしてしまった。
クロ「このリボン・・・、ほどいてけよ。」
残されたクロは、そう呟いた。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。