200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/08(土) 20:12:24.11 ID:+Xfj+B4DO
 リボンで括り付けられた魔女が、その小さな顔にはりついた口をバカリと開いた。  
 信じられない程、大きく開かれたその口からは 
  
  
 マミ「え?」 
  
  
 もっと巨大な顔がズルリと這い出てきた。  
  
  
 真っ白な丸い巨大な顔に、大きな目と、大きな口がくっついている。  
 その口が、開かれると、そこにはキバがずらりと並んでいた。  
  
  
 マミは動けずに、その様を見る。  
  
  
 そして、理解する。 
  
  
 これは『死』を自分に与えるものだと。  
  
  
 マミ(終わった。) 
  
  
 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ  
  
  
 マミ(これでお仕舞い。やっとこれでパパとママの所に行ける。) 
  
  
 死にたくないっ、死にたくないよぉっ! 
  
  
 マミ(一人で家にいるのは、寂しいもの。友達だけじゃ、寂しいもの。) 
  
  
 マミ(まどかさん、さやかさんさようなら。ごめんなさい───。) 
  
  
 キバが、マミに近づいていく。  
 アドレナリンのせいか、ゆっくり進むその世界で、その場にいる誰もが絶望をただ見ていることしかできなかった。  
  
  
 「マミーーーーーー!!!!」  
  
  
 ただ一匹、彼を除いては。 
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