256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/12(水) 18:59:11.20 ID:ga0Ckc+DO
かぐら「忘れてないよ!お兄ちゃんすっごくかっこよかったもん!!」
今度は、身体を擦り付けながら、その感動を伝えようとしているのだろうか。
クロも、さすがに邪険に扱うことはしない。
彼自身は、そこまで意識していないことだが、クロは目下の者には優しい。
されるがままに、かぐらのやりたいようにさせている。
しかし、そんな様子を面白くなさそうに見ているのは、ほむらである。
クロ「そんな目で見なくてもいーじゃねえか。お前だって根性あるぜ?」
クロにしては珍しいフォローの言葉であり、また、嘘のない言葉でもあった。
こんな小さな子供達が群れから離れ、長距離の別行動をとる。
これは、ありえないことである。
それを、見事に目的地に到着させた。
称賛に値する行為である。
ほむら「ふ、ふんっ!当然だ!なんたってオレはかぐらの師匠なんだからな!」
虎猫が胸を張る。
かぐら「おー、ほむら偉そう!師匠みたいだ!」
みたいじゃなくてそうなんだよ!とほむらはかぐらに詰めよるが、笑いながら逃げられてしまう。
そのうちに、追い駆けっこが始まる。
『だったら箸くらい使えるようにならなきゃな!』
懐かしい光景を思い出した。
まだ、子供だった頃の、『彼』の兄貴ぶった得意気な顔と一緒に。
ちょうど、自分達もこれくらいだったろうか。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。