270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/13(木) 21:43:44.98 ID:Z3cmXEFDO
知久「だけど君だって噂に聞くよ?クロちゃん」
自分を図るように見ていたクロに、知久はいたずらっぽく笑いかけた。
知久「猫に襲いかかった人間を返り討ちにした黒い影の噂や」
クロ「はぁ?」
知久「工事で住み家を奪われ殺されそうになった一家を救い、工事を中断に追い込むまで暴れ回った黒猫がいるらしいとか」
何となく、クロが何をしてきたのか理解してきたまどかはクロの顔を覗きこむ。
見事に彼は、苦虫を噛んだような顔をしていた。
知久「ここ最近で有名になった黒い救世主伝説の本人に出会えるなんて光栄だよ」
見事なほどのニコニコ顔に、とうとうクロは顔をそらした。
まどか「クロちゃん・・・知らない間に色々してたんだ」
クロ「暇だったんだよ」
とうとう苦虫を百匹ほど噛み締めたような顔になってしまったクロを、まどかは微笑んで見つめた。
知久「つい、最近では見たこともない怪物をやっつけてしまったとか嘘みたいな話も聞いたね」
かぐら「ウソじゃないもん!本当だもん!!」
机の上にいたかぐらが、知久に訴えかける。
そうだね、と彼はそっと、かぐらの頭を撫でてやった。
えへへー、とかぐらも笑う。
まどか「クロちゃん、怪物って・・・」
クロ「成り行きだ、成り行き!」
煩わしそうに言葉を返すクロに、今度は知久も笑顔になる。
クロ「なんだその目は、そこの鹿目親子!」
うがーっと、クロは頭を掻き乱してしまいそうなほどの絶叫をあげた。
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