271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/13(木) 22:07:03.16 ID:Z3cmXEFDO
知久「まどか、少しこの子達と遊んできてくれないかな?少しクロちゃんと話がしたいんだ。」
知久がそんな事を言いだしたのは、少しばかりクロの事情を話したり、かぐら達の話を聞いたり───もっともまどかは何を言っているのか分からず、残念そうにしていたが───しながら時間を潰していた時だった。
まどか「うん、分かった。さぁ!行こうかぐらちゃん!ほむらちゃん!!・・・ん?ほむらちゃんって」
そういえばそうだなぁと、一人納得するまどかについてかぐらとほむらは机からジャンプで降りてリビングから出ていった。
かぐら「まどかちゃん、やっぱり変だねー」
ほむら「待てよ!かぐらー!危ないぞ!?」
もうすでに舐められている。
あれは、間違いなく苦労する。
知久「改めて、ありがとう。あの子達を助けてくれて」
すると、突然前の席にいた知久に頭を下げられた。
クロは顔をしかめた。
クロ「やめろ、成り行きだって言っただろうが」
知久「それでもだよ」
ふぅ、と彼は息をついた。
知久「あの子達には、これ以上の苦しみはいらないんだ」
その言葉に、クロは思わず考えを巡らした。
おそらく、かぐらとほむら、彼らに関する考察にクロと知久にはズレはないだろう。
知久「あんな小さな子供達を群れから遠ざけるなんてどうかしてる。ありえないことだよ・・・よっぽどのことではない限りは」
つまり、それは、彼らの母親及び群れに、なんらかの危機が訪れた事を示していた。
間違いなく、どうにも出来ないレベルの・・・。
しかし、彼らの母親は、そんな事態に子供達を巻き込むことを避けようとしたのだろう。
────適当な嘘をついて、なんとか生きて、此処にたどり着くことを祈りながら
知久「だから、ありがとう」
彼は頭を上げなかった。
クロはそっと目を閉じ、あの子供達を思い浮かべた。
知久「これで、あの子達の家族の思いに応えることができる」
クロ「そうか」
そっと、クロは頷いた。
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