408:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/29(土) 12:43:12.96 ID:d9TnhUADO
────現在 見滝原総合病院・屋上
という昨日の神経すり減る出来事を思い出すクロであった。
あの後も、グズるまどかを寝かしつけ、グズるかぐらとほむらを寝かしつけて、猫にしては異常な深夜にようやく寝ることができたりと、クロは、自分が母親にでもなった気分だった。
恭介「クロさん、どうしました?」
あまりにも渋い表情をしていたクロに、恭介は怪訝そうに聞いた。
疲れと苛立ちを露にした顔付きになっている黒猫は感情をさらすことに全く躊躇いはないようだ。
クロ「疲れてんだよ」
恭介「疲れ……ますよね。生きてれば誰だって」
恭介は、暗い顔をして俯いた。
先ほどの陰鬱とした気持ちがぶり返してきたのだ。
クロ「お前は、ここで何してんだ?」
今度は、クロが質問をしてきた。
少し、顔を向けてみるとそこには、意外にも柔らかく笑う顔があった。
優しげで、ただ相手の言葉を待つ温かさも感じられる。
恭介「僕は────何もしていないんです」
だから、ポツリと恭介は自分の弱さをこぼしてしまった。
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